‐ 白 雪 姫 ‐


 第2章、王子様
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はじめて朝岡くんと目があった。

そして、はじめてまともな声を聞いて、はじめて笑った顔を見た。


他の人の声や笑顔は、よく聞くし見るから当たり前になってるけど………


けど、朝岡くんのは

どうしてかな。



なんだか特別な気がした。








放課後!!



監督の宮木くんを中心に仕事が割り当てられて、みんな自分の作業にとりかかった。

教室には、それぞれの役や係とは別に構成された脚本メンバーが残って、脚本を考えることになってる。


でも何故かわたしには、何の仕事の割り当てもなかった…。

だから脚本メンバーと一緒に脚本考えよう!


と思って教室に残ってたら―





「ちょっとあんた、脚本メンバーじゃないでしょー!?」

とわたしを指差し、声をあげる杏。


「朝岡も脚本じゃねーだろ?」

と監督で黒ぶちメガネの宮木くん。



「えーっ!?だって、わたし仕事の割り当てないんだよ!!」


「俺もないんだけど」



「何言ってんのー?
白雪姫と王子の二人はとりあえず演技の練習はじめないと!」

と杏。



「え!?だってまだ脚本もないのに練習できないよ!!」


「ま、あらすじは知ってるんだし、とりあえずアドリブで練習しといてよ」


と爽やかに笑う、黒縁眼鏡男子、宮木監督……


「そんな無茶苦茶なっ……て、え?ちょっと待ってよ!」


わたしと朝岡くんは、杏と宮木くんにほぼ強制的に教室の外に出され、


「「じゃっ、がんばってきてねー」」



ばたん。


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