‐ 白 雪 姫 ‐


 第3章、
1/5


 



次の日、


朝、教室で杏のたっくんの話(たっくん武勇伝)を聞いていたら、わたし達の横を朝岡くんが通った。



「おはよ、倉内さん」

「おはよ〜」


窓際の自分の席に行く朝岡くんを見ながら、やっぱ今日もかっこいいな〜なんて思ってたら、



「あら?あらら〜?いつの間にか挨拶交わす仲になってんじゃーん」


「あ、うん!昨日屋上で色々喋ったから」


「ふ〜ん」


杏は頬杖をつき、笑顔のわたしと朝岡くんの背中を交互に見て、


「お似合いじゃん。付き合っちゃえば?」


へ?


「なななっ!!!何言ってんの?」


「冗談よ、じょーだん」



な、なによ突然!!!
焦るよ!!


あれ?


でもどうしてわたし、こんなに焦ってるんだろ?




「ゆき顔真っ赤すぎ!ポストかお前は。

てか!!
私達脚本メンバーの努力のかいあって、白雪姫の脚本(前編)が出来上がりました〜拍手!」


「すご〜い!もうできたの?」


「はい、できましたよ〜あんたと朝岡くんが仲良く喋ってる間にね〜」


「だって、あれは仕方ないし……」


「もー分かってるよ。とりあえず今日から演技の練習に入れるね!がんばりなよ、ゆき。」


「うん!」



いよいよ今日から演技の練習がはじまる。


白雪姫役、がんばらなきゃ!








それからあっという間に放課後になった。


今日は、白雪姫がまだお城にいる場面―――


白雪姫登場→継母がやってくる→継母、実は魔女でした→王子と白雪姫が出会う


を練習することになった。



最初からわたしの出番……


主役だから仕方ないんだけど、緊張するよ〜



「はい!じゃあスタート!」


監督の宮木くんや、演出のみんな、今日練習する場面に出る人、魔女、そして朝岡くんが見てる。



がんばらなきゃ!!


脚本に書いてある通りに、白雪姫らしくわたしは軽く跳ねて、一回転。



よーし!ここまでは順調!


――つるん、どたっ




 

「い、いたい………」

「大丈夫!?」



みんなが駆け寄ってきた。
幸いたいした怪我はなかった。



でもなんか、

みんな心配しながらも笑ってる……


なにさっ!!

まぬけだとか
あのこけかたはないとか…



そのとき


- 12 -

back *# next

⇒しおり挿入
/299 n

⇒作品艫激rュー
⇒モバスペ脾ook