‐ 白 雪 姫 ‐


 第10章、おばけ
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「大丈夫?」


「えっ?」


昨日はいつの間にか寝てしまって、今は劇の練習中。


物思いに耽って俯いてたわたしの視界に、突然朝岡くんが入って来た。


「なんか落ち込んでるみたいだから」


「だ、大丈夫!ありがとう」




昨日言われたことを思い出して、タイミングがあれば朝岡くんに告白しようと思っていた。




でも、だめだ……


わたし、朝岡くんに優しくされるたびに


告白して振られて


こうやって喋ったりも出来なくなってしまうのは嫌だって思ってしまう。



朝岡くんがわたしに笑いかけてくれなくなるのが怖い……


そんなことになるなら、自分の気持ちを抑える方がいい―――


とは思うけど

でもでも!!


わたしの朝岡くんへの気持ちはなくならないよ――……



辛い。


辛い。



夜になっても気分は憂鬱。



杏に、相談したいな


と思い部屋に戻ったけれど、



昨日と同じく、杏はすやすやと眠っていた。




「はあ…」



こんな気分じゃ絶対寝れない。


ちょっと外出て歩こうかな。



わたしはみんなを起こさないように、そっと部屋から出た。


 
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