‐ 白 雪 姫 ‐


 第13章、花火
1/6


 


夜。


あれだけ川で遊んだから、みんな疲れて大人しく線香花火でもするんだろなー


と思っていたけど…

 
両手に花火を持って走り回ったり、打ち上げ花火を手で持ったりしてるみんな。


その中でも特に目立ってるのは…


「くらえ日頃の恨み!」

「本気で危ないから!!」


宮木くんに向けてロケット花火を発射する岡田くんだった。




 


わたしはというと、


いつもなら花火するだけでワクワクして騒いじゃうけど、

もうそんな体力は残っていません……


だから杏と線香花火をしながら色々語っている。




騒がしいみんなのほうにわたしは目を向ける。


朝岡くんは、何人かの男の子達と手持ち花火をしながら、楽しそうに話してる。




すると、杏がわたしの真横に来て、目線を合わせてきた。


わたしの目線の先には朝岡くん。



「ゆき、やっぱり朝岡くんのこと目で追ってる〜」

と楽しそうに言う杏。



わっ


「ば、ばれた?」


「うん、ばればれ。恋だね〜」



いつもなら、恥ずかしくて否定するところだけど

「うん…」

とわたしは頷いた。



決して打ち上げ花火のような華やかさはないけれど、線香花火はパチパチとかわいらしい。



この線香花火、長いな。



でも夏の終わりはもうそこまで来てる。



- 63 -

back *# next

⇒しおり挿入
/299 n

⇒作品艫激rュー
⇒モバスペ脾ook